会長挨拶

 梅雨の谷間の平成29年6月25日(日)pm1:30より、平成28年度栃木県日本歯科大学校友会総会が開催され、伝統ある校友会の会長として、ご信任を戴きました。
 身に余る光栄でございまして、会員諸兄には心から感謝を申し上げますと共に、責任の重大さを考え併せますと、身の引き締まる思いでいっぱいでございます。
 私事で恐縮に存じますが、私は歯科医として初代でございまして、ひょんな事から歯科医の道を歩んできたわけですが、今振り返れば母校即ち日本歯科大学を選んで、かつ入学出来て良かったなと、感慨を新たにしているところでもございます。
 学生時代、栃木県校友会は列記とした活動が存在していたわけでありまして、入学したての頃先輩方から声をかけて戴いたり、その頃は鎌田会長に変わられた頃で、以来県人会等を通じて先輩方には随分と目をかけられたな、という気持ちでいっぱいでございます。その後開業し若い時分より引き立てて戴き、鎌田会長、名取会長、柴田会長、そして現在の大川会長と、微力ではありますが役員として会の執行のお手伝いをさせて戴きました
皆さまもお判りの通り、どなたも個性豊かな素晴らしい会長さんで、私にとりましては歴代会長のいいとこ取りとでも申しましょうか、歯科医師会のみならず地元での様々な活動に、非常にお手本とさせて戴きました。本当に心から感謝をしている処でございます。
どういった点が、素晴らしいのか、或いは抜きん出ていたのかを申し上げるには、枚挙にいとまがありませんが、その中で、もし仮に共通点として三つだけ挙げるとするならば、一つ目は誰に対しても平らな気持ちで接しておられた事、二つ目は常に会員の利益になる事を考えておられた事、そして三つ目は日本歯科大学即ち母校をこよなく愛しかつ誇りにされていた事でありまして、当たり前の事のようで、それをどっしりと自分のものにされていた先生方には、改めて敬意を表したいと存じます。
校友会は歯科医師会とは異なりまして、「親睦と相互扶助」が本分であろうと思いますが、平たく言えば同じ釜の飯を食った仲とでも申しましょうか、悩み事などを何でも相談し合える、或いは先輩は後輩を常に目をかけ、後輩は仕事以外でも先輩を頼れるそんなアットホーム的な会が理想なのだろうとも思います。
一方で、私も地区の歯科医師会を執行させて戴きましたが、歯科における新設大学等が誕生して、半世紀になろうとしている昨今、歯科医師会の役員等は様々な大学で構成せれているのが実情でございまして、学閥等の狭い了見ではなく、人物本位にて一致団結し、歯科受難の時代を生きる我々の年代は、共存共栄を図りつつ、次の世代に光明が見出せるように頑張る事が肝要ではないかと思っております。
そういった意味でも、他大学協調の時代にあって、日本歯科大学栃木県校友会が埋没する事なく、我が校友会が先駆けとなって現在まで継続している県内歯科大学・歯学部同窓会・校友会代表者懇話会(略称:栃歯懇)のようにリーダーシップを取りつつ、更には親睦と相互扶助を忘れる事なく活動して参りたいものだと思います。
   中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳が出る、一生懸命だと知恵が出ると言います。皆んなで知恵を出し合って、更に充実した校友会にしようではありませんか。
 結びに当たりまして、本学並びに校友会の更なる発展の為、微力ではございますが誠心誠意、会の運営に邁進して参ります事をお誓い申し上げ、皆様方におかれましては、旧に倍するご支援ご協力を切にお願い申し上げ、会長就任のご挨拶とさせて戴きます。

 

平成29年7月1日


栃木県日本歯科大学校友会

会長 佐川 徹三